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金融政策論議の不思議(10) Comments and Answers

とうとう第10回となったこのシリーズ、今回は第1回のお勧めリンク先で取り上げたBewaad氏から頂いたコメントに応える形で、量的緩和政策の論点を掘り下げてみたい。

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今週のThe Economist:フランスの労働問題「35時間の憂鬱」

原題: Labour markets in Europe: Thirty-five hours of misery (July 17th, 2004)

正直な話、最初この話はホームページで取り上げるつもりはなかった。フランスの労働政策のまずさをけなすのは簡単なのだが、それだけではあまりにもひねりが無さ過ぎる。それでも今更になって書く気になったのは、FTの記事がEconomistのそれとずいぶん論調が違っていることに気づいたからだ。

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金融政策論議の不思議(9) 議論のあり方、政策のあり方

とうとう第9回になってしまったシリーズもこれで最後になる。最初は4~5回でさらりとまとめるはずだったのだが、回数も1回当たりの文章量もどんどん肥大化してしまった。今回は金融政策そのものの議論から少し離れて、金融政策論議をタイムラグをおいて眺めた筆者の感想を述べてから、筆者なりの望ましい金融政策について書いて終わることにしよう。

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金融政策論議の不思議(8) 金融政策は今機能しているのか

さて、今まで7回に渡って金融政策の方向性についてあれこれ書いてきたのだが、意識的に避けてきたネタがひとつある。それは「今現在の金融政策をどう評価すべきか?」ということだ。

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経済学を学ぶ意味:証券アナリストの働き方

アナリストというのは難しい仕事だ。

普通トレーダーは会社の金で勝負をする。どんなに大負けしても、最悪クビになるだけで自分が損をするわけじゃない。会社を辞めた時点で全ての負けはチャラになる。

ところがアナリストが賭けるのは自分の評判だ。もし株価の予測が外れたら、損をするのは会社じゃなくて自分なのだ。例え予想を大外ししてクビになったとしても、自分の悪い評判はチャラになってくれない。だから、株価予想(これは自分の評判を賭けた真剣なトレーディングなのだ)には慎重に慎重を期さねばならない。

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経済学を学ぶ意味:麻雀と経済学

経済学をなぜ学ぶのか、何の役に立つのかと聞かれる事は結構多い。他の社会科学系の学問よりも多分ずっと多いのではないだろうか。もっとストレートに言えば、役立たずとののしられることも一番多いような気がする。筆者の被害妄想だろうか?

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金融政策論議の不思議(7) インフレターゲットは有害無益

最近の金融緩和策でやたらと頻繁に聞かれたのがインフレターゲットだ。例えば、黒木氏のホームページから拾ってきた岩田規久男学習院大学教授のコメントを読むと、「デフレ脱却のためにはまずインフレターゲットを設定」し、そうすれば「1年以内に十分インフレになる」のだそうだ。過去6回の記事でえんえんとゼロ金利下でインフレにするのがいかに難しいかを書いてきた身には、インフレターゲットは不可能を可能にする魔法か手品かのように思えてしまう。

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大臣竹中平蔵氏の拓いた道

竹中氏が参院選出馬を決めたと聞いたとき、実は少しがっかりした。民間の専門家として入閣した彼を、とうとう永田町は受け入れる事は無かったのか、と。彼は経済学の教授から大臣に進んだ日本で(恐らくは)戦後初めての人物であり、官僚OBの多い民間閣僚の中でもある種例外的な存在だった。

その意味で、竹中氏は民間の専門家として政治の世界へ入っていく道を切り開いたパイオニアであったわけだ。その彼が自民党の参院議員になる(ならざるを得ない?)のだから、やっぱり日本では民間の専門家から政治の世界へと続く道は相当狭いのだな、というのが落胆の理由だった。

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今週のThe Economist:イギリスの教育問題「選ばれるのは一握り」

原題:British education - Few are chosen(2004.7/3)

職場においてあった今週のEconomistをつらつらと読んでいたら、笑ってしまうくらい日本と同じようなことが書いてあったので少し紹介したい。

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大臣竹中平蔵氏の勝利と敗北

個人的に参院選唯一の関心事となっている竹中平蔵氏について、もう少しウォッチしてみたい(あ、あともう一人いた)。なお、この記事は数日前に書いた「大臣竹中平蔵氏の男気成分」の続編なので、是非こちらから先にどうぞ。

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金融政策論議の不思議(6) 不良債権処理策は本当に下策なのか

さて、今回は少し方向性を変えて、政府の行った銀行再建政策をどう評価するか考えてみたい。

この銀行再建策というのは賛否両論色々あるので、まず両論を整理するところからはじめてみよう。

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大臣竹中平蔵氏の男気成分

この人が参院選に出馬すると聞いて、正直びっくりした。まさかホントに出るとは。

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金融政策論議の不思議(5)  国債を買い続けるだけでは無意味な理由

日銀が国債を買えばデフレは解決するという考え方は量的緩和派の議論の大黒柱のようなものだと思うので、前回に引き続きもう少し考えてみよう。

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金融政策論議の不思議(4) 「量的緩和」は効果が無い

前回は財政政策や円安誘導は実行可能性に疑問があると書いた。そこで金融政策に期待が集まったわけだが、まず金融政策はどのようにしてマネーサプライを増やすのか(マネーサプライを増やせばインフレになる事は前回書いた)を確認しておこう。

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金融政策論議の不思議(3) どうすればインフレ率を上げることが出来るのか

前回は色々書いたが要するに「デフレはまずいので何とかしてインフレにしないといけませんね」ということだ。ではどうすればいいんだろう。

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金融政策論議の不思議(2) そもそも、デフレはなぜいけないのか

さて、金融政策について考える前に、なぜ今(というより2年前)デフレがやたらと目の敵にされていたのか、一度整理しておこう。もう語りつくされたことの繰り返しになるのだが、結局この部分を理解しないと先に進めないのだ。

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金融政策論議の不思議(1) 量的緩和とは一体何だったのか

最近景気が回復しつつあるのだそうだ。それはそれで大変結構なことなのだが、ひとつ気になることがある。2年位前に随分騒がれた量的緩和という奴は結局何だったのだろうか、ということだ。量的緩和は景気回復に効果があったんだろうか?それとも無駄だったのか?この質問に明快に答えられる人が世の中にどれだけいるだろう。

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「マーケットの馬車馬」開設のごあいさつ

前から書いて形にしておきたいネタはいくつかあったのですが、きっかけが無いままネタの存在ごと忘れていくことにさびしい思いをしていました。もしかしたらこういうサービスなら動機付けにもってこいかも知れないとということで、ためしに始めてみることにします。

どうも周りを見渡してみると、経済ネタを扱っているサイトはあまり見当たらなかったので、ひとつニッチを狙ってやってみることにしましょう。ニーズが無いだけなのかもしれませんが、まぁそれはそれで。

当面、マクロ経済ネタ半分、元証券マンということでマーケットのネタ(株は全く分からんので、為替と債券を中心に)4分の1、その他4分の1くらいの割合で書いていくつもりです。それと備忘録代わりのEconomist誌からのpickup。気の向いたときにでも立ち寄っていただければ幸いです。

とりあえず、次回からしばらく金融政策、特に量的緩和ネタについて今更ながら書いていこうと思います。興味のある方はお付き合いくださいませ。

馬車馬

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