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それでもジャーナリストは必要だ

前回、読者の大半はほとんどの記事の内容には無関心なので、多数の読者を相手にするマスメディアは記事を真実に近づけるよりも分かり易くすることに重点を置かざるをえない、と書いた。じゃぁ、少数の読者だけを相手に出来るブログはマスメディアより優れているかというと、そう単純な話でもなさそうだ(この記事は「真実を追えないジャーナリスト」の続編に当たります。未読の方はぜひこちらからどうぞ)。

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真実を追えないジャーナリスト

おそらく、こんな場末のブログにまで足を運んでくださる読者の方は、最近アメリカで大賑わいのダン・ラザー祭りについてはとうにご存知だろう(初耳だ、という方はこの辺りをどうぞ。なかなか面白いです)。

この一件で象徴的だったのはいわゆる「ブロガー」が大手マスコミCBSの誤報を暴き、CBSの誇るアンカーマンであるダン・ラザー氏を謝罪に追い込んだということだろう。ちなみに、ラザー氏が謝罪したという重みは久米宏氏が謝罪したのとは比べ物にならない。彼の番組はニュースステーションよりもずっと硬派な番組だし、視聴率もずっと高いはずだ(最近は知らないが)。

これで前からくすぶっていた「ブログがあればジャーナリズムは不要だ」とか、「ジャーナリストよりもブロガーの記事のほうが質が高い」とかいった議論が(少なくとも海の向こうでは)盛り上がっているようだが、今日はそのあたりを受けて「プロのジャーナリスト」の専門性とはなんなのかを考えてみたい。

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ギャンブラーになれそうもない日本の銀行

先週、日本の銀行は不良債権に悩んでいるが、世界の銀行は間接金融から直接金融へのシフトに伴う収益源の縮小に悩んでいるという話を書いた。

当然のことながら、この直接金融へのシフトは日本でも起こっている。今のところこの問題が表面化していないのはただただ日本の銀行が先のことなど考えられないくらいに追い詰められていたからで、恐らく不良債権処理がほぼ終了するここ数年の間に、日本でもクローズアップされてくるのだろう。

この問題に対するドイツ銀行の答えは「貸出業務を縮小して自己資金での投資と客資金の投資仲介業務に集中する」というものだったわけだが、では日本の銀行はどうするのだろうか?

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ニッポンの統計(2) GDPは信用できない?

先週2004年第2四半期のGDPの二次速報値がマーケットでちょっとした騒ぎになっていた。要するに、予想していた数値よりも随分低かったので慌てた、ということらしい。最初は「どうせSQのせいでしょ?不勉強なマスコミが適当な理由を後付けしただけでしょ?」と思っていたのだが、あっちこっち見てみたらホントにGDPの下方修正が効いたらしい。

半導体関係を中心に随分前から悲観的なレポートは増えてるし、今更下方修正に驚いていてもしょうがないと思うのだが、やっぱりメジャーな統計にはついつい引きずられてしまうらしい。

そんなわけで、今日は前書きだけ書いて放置していたニッポンの統計シリーズを。

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金融政策論議の不思議(15) 論点整理

Bewaad氏にならって、筆者もこのあたりで一度論点整理を試みよう。同時に、やたら長くなったこのシリーズの索引的な記事にすることにしたい。

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金融政策論議の不思議(14) 日銀が国債を買うと株投資は増えるか

Bewaad氏との論戦シリーズ第4回だ。分かりやすく書こうとするとどうしても長くなってしまうのだが、その分読み飛ばしやすいだろうから、そのあたりはご容赦いただきたい(Bewaad氏の直近のコメントはこちら)。

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今週のThe Economist:銀行がギャンブラーになる日

原題:Banks: Trading wars (August 28th, 2004)
    Deutsche Bank: A giant hedge fund (August 28th, 2004)


日本の銀行は相変わらず不良債権の後始末に悩んでいるが、世界の銀行だって色々と悩みがある。今日はそんな話を。

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金融政策論議の不思議(13) 日銀が単独でインフレに出来ない理由

さて、Bewaad氏との論戦シリーズ第3回の続きを書こう。財政政策については前回書いたので、今回は「財政政策に頼らず、金融政策だけでインフレに出来るか」という点についてだ。この話、それ自体も結構重要だが、もし金融政策だけでインフレに出来ないとインフレターゲットも無効になってしまうので(第10回の議論参照)、その意味でも重要な話だ。

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