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今週のThe Economist: 世界が望むブッシュ再選

原題:Emerging Economies: Coming into flower (Oct. 16th, 2004)

あらかじめ申し上げておきたいのだが、今回のタイトルは元記事とは何の関係もない。たまたまこの記事の趣旨が元記事の趣旨からずいぶん離れてしまったのでこんなタイトルになってしまったのだが、元記事はあくまでも途上国経済の現状のレポート(直訳すれば開花する途上国経済といったところか)で、Economist誌は今回の選挙に対してはかなり中立的な立場を貫いているようだ。

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論理の嫌いな日本人(3) 武器なきマスコミの彷徨

さて、このシリーズ第1回の冒頭に戻りたい。筆者がイギリスの修士課程を終えた友人と飲んだときに、1本のビデオテープをもらった(うちにはPAL対応のビデオがある)。彼はイギリスのドキュメンタリーは非常に質が高いと強調していて、そのビデオはそのうちの1本であるということだった。そこで先日そのビデオを見てみたのだが、正直度肝を抜かれた。

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論理の嫌いな日本人(2) 日本人の議論の仕方

前回、日本では討論番組が流行らないこと、そもそも日本人は論理を組み立てていくプロセスそのものが苦手か、少なくとも嫌いに見える、ということを書いた。

どちらかというとこの前回の記事は前置きで、今回の記事-ネットの内外で繰り広げられている日本人の議論のついて-が本題だ。筆者は「平和主義を唱える人たちへ」や「右翼と左翼、理論と感情」などで、何度か特に左寄りの人は論理的な組み立てが苦手なようだ、と書いたのだが、コメント欄でご指摘いただいたとおり、右寄りな人が特別論理的に議論をしているようにも見えない。

挙句プロの「評論家」にまで似たような傾向が見えてしまうと、どうもこれは右左の問題じゃないなぁと思えてくる。そこで、若干昔の記事と内容がかぶるのだが、筆者が感じている「日本人の議論の仕方」についてまとめてみることにしたい。

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論理の嫌いな日本人(1) 議論が報道されない国

先日、イギリスで経済学の修士を取って帰国した友人と飲む機会があった。色々と面白い話が聞けたのだが、特に面白かったのはイギリスのテレビの話だ。

彼が言っていたのは、イギリスのテレビというのはやたらと討論が多いということだ。政治でも、社会ネタでも、サッカーであっても、2~4人くらい集めてああでもないこうでもないと議論をする。筆者自身イギリスで修士を取ったクチなので、その時は4人くらいで議論をするというスタイルをテレビでよく見た気がする(筆者の寮にはテレビがなかったので、ほとんど見る機会はなかったのだが)。

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金融政策論議の不思議(17) 銀行というボトルネック

さて、前回は「日銀(または政府)がどうやってインフレを起こすのか、そのメカニズムを明らかにすることが重要だ」ということを確認し、そのメカニズムとしてスヴェンソン教授は円安を、筆者は財政政策を、Bewaad氏はベースマネーの増加などの金融政策を考えている、ということを書いた。

そこで、Bewaad氏はベースマネーを増やせばインフレになる理由として「日銀が銀行から国債を買えば、銀行のポートフォリオは現金であふれ、銀行は国債以外の様々な資産(株やら貸出やら)に投資するようになる。その結果現金は経済全体にあふれてインフレになる」という考え方を提示された。

それに対して筆者は「日銀に国債を召し上げられた銀行は、ポートフォリオマネージメントの結果としてむしろ株を売る可能性があり、狙った効果は得られない」「銀行のバランスシートはかなり悪化しているので、リスクフリーの国債を売って代わりにリスキーな各種資産を買う事は考えにくい」という2点で反論した。で、今回はその続きを。

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金融政策論議の不思議(16) 再び、論点を整理する

少し時間が開いてしまったのだが、Bewaad氏から頂いたコメントにお答えしたい。

Bewaad氏から挙げられた論点は5つ、銀行のポートフォリオ・リバランスの話、銀行の自己資本の話、政策による経済のゆがみの話、金融政策の波及経路の話、そして期待インフレ率をどう動かすかについてだ。4点目と5点目は議論全体の構造に関わる話なので、まずこの2つについて考えてから、各論をひとつひとつ追いかけていくことにしよう。

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