ニートを受け入れる”社会”の功罪
なんだかニートの話があちこちでえらく盛り上がっているらしい。
盛り上がりに気づいた頃にはもう膨大な議論が積みあがっていて、「もうこのネタはパスしよう」と思っていたのだが、切込隊長氏のこのエントリーを見たら色々考えてしまったので、手短に書いてみることにしたい。というか、どこかに吐き出してしまわないと他の仕事が手につかない。困ったものだ。
なんだかニートの話があちこちでえらく盛り上がっているらしい。
盛り上がりに気づいた頃にはもう膨大な議論が積みあがっていて、「もうこのネタはパスしよう」と思っていたのだが、切込隊長氏のこのエントリーを見たら色々考えてしまったので、手短に書いてみることにしたい。というか、どこかに吐き出してしまわないと他の仕事が手につかない。困ったものだ。
Bewaad氏から『議論が平行線をたどるであろうことが明らかになってきたようなので、ここで一区切りとすべきではないか』とご提案頂いた。実のところ、筆者自身もどこを落とし所にすべきかは色々と考え、〆の文章まで書いてあったのだが、そのタイミングを見失ったまま各論に走ってしまっていたので、Bewaad氏の全体像を見失わないご提案にはもう感謝するよりほかはない。
そんなわけで、今回は各論については捨象して、いわゆる「リフレ」について議論の全体像について書いてみることにしたい。実のところ、筆者が1ヶ月以上前に準備していた〆の文章は、Bewaad氏のコメントに良く似ている。たどり着いた結論は違っても、その過程で考えることというのは似通ってくるものなのだなと思えて、すこし不思議な気分になった。この記事を読んで読者の方々にもこの感覚が伝わればいいなと思う。
さて、前回、中国政府は輸出促進のためにドル高人民元安な水準に為替レートを固定し、さらに経済のフォアグラ化(外資が大量に中国経済に殺到すること)を避けるために強力な資本規制を敷いている、と書いた。その結果、中国経済は通貨危機も回避して順調な成長を続けているわけだ。その意味で、中国政府の経済官僚はかなりいい仕事をしている。
とはいえ、今の中国経済が順風満帆かといえば、そういうわけではない。他の全ての国でそうであるように、中国経済も多くの問題を抱えている。ただ、どうもその部分に対する批判がお粗末に過ぎるような気がする。「このままうまくいき続けるわけがない」とかいう根拠ゼロの思い込みとか。説得力がまるでない。
そこで、今回は前回説明した枠組みを使って、中国経済の問題点を整理してみたい。
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