郵貯:改革の理由(2) 収益源のタイムリミット
郵貯の話を選挙後に書くことほど間抜けな事も無いので、頑張って書いてしまう事にする。ざっとネット内外の記事をさらうと、今回の郵貯改革と財投(特殊法人)改革の問題を絡めて議論しているところが多い。これは必ずしも間違っていないのだが、5年前の改革の経緯を踏まえた議論が少なく、そのせいで論点が少しずれてしまっているものも少なくなかった(そして、例によってマスコミはそういうことを説明しない!)。そこで、今回はまず5年前の財投改革の概略を説明した後で、この財投改革で郵貯の収益システムがどう変化してきているのかを整理してみたい。
「大蔵省の第2の財布」
ぐだぐだ説明するよりも、以下の図をご覧いただきたい。5年前の財投改革以前の資金の流れ方だ(数字は郵政公社発足直前の資産残高の内訳)。
郵便貯金の大半は大蔵省の資金運用部に預託され、資金運用部がその資金を何とか公団といった特殊法人に貸し付けていた。一部の資金は国債などの購入に使われているが、これは「将来郵貯が自主運用をする時のために練習しておきなさい」という名目で、資金運用部が郵貯から預託された資金の一部を改めて郵貯に貸し付けたお金であって、実際には郵便貯金の全額を大蔵省資金運用部が掌握していた。この資金の流れに内閣や議会は全く関与していなかったので、「大蔵省が自由に使える影の資金源」として非難を浴びたのが財投改革の端緒となったわけだ。
一方で、特殊法人サイドはその資金調達の大半を資金運用部からの借り入れに頼りつつ、公社公団債(政府保証なし)や政府保証債、縁故債(金融市場に売り出すことなく、付き合いのある会社に「ひとつよろしくお願いします」と引き受けてもらう債券。マーケットメカニズムが働かないので金利が低い事が多い。政府保証は無い)の発行で資金を調達していた。それでもってくだらないサービスで手数料をふんだくってみたり、採算も取れない橋をかけて大赤字をこいたりしていたので、「大本の資金源をどうにかするしかない」ということで、改革後は以下の図のようになった。
まず資金運用部は廃止。特殊法人は政府からの借り入れに頼ることなく、自前で資金を調達すべし、ということになった(調達できるのであれば将来は民営化できるし、それが根本的に不可能ならそれは政府の仕事なので公共事業の一部とすればよい、という理屈)。当然、郵貯は資金運用部に預託金を差し出す必要がなくなったのでこれも廃止。特殊法人は政府保証の無い財投機関債を発行して、それができない場合にのみ政府保証債の発行を許される(縁故債も発行可能だが金額は微々たる物)。
この結果、郵貯は全額を自分で好きなように運用できるようになったわけだが、預託金は廃止とはいえ7年満期なので、全額を自由に運用するには資金運用部の仕事を引き継いだ財政融資資金特別会計からの返済を待たねばならない。2008年までにはほぼ全額が郵貯に返済される事になる。そんなわけで、現在でも郵貯の資産の半分はこの預託金であったりする。
さらに、「君達特殊法人は今年から自前で資金を調達してくれたまえよ」とは言っても、現実的にはそうそう簡単に資金調達法を変更できるわけではない。新しく債券を発行するためには、買い手探しを含め、結構色々な下準備が必要だし、簡単に発行額を増やせるわけでもない。それで、当面の間これらの特殊法人に対して、政府が必要額を貸し付ける事になった。で、政府はそうでなくても赤字なので、このお金を調達するためには国債を発行する必要がある。これが財政融資特別会計債、略して財投債(財融債とも)だ。この財投債はただの国債であるという点に注意していただきたい。財投債というのは赤字国債、建設国債、借換債と並ぶ政府側の区分(発行に当たっての根拠法が異なる)に過ぎず、買った側にとっては全く違いは無い。
で、国債の発行額がこの年どかんと増える事になったわけだが、これに財務省がびびった。もし金融市場が「こんなに国債買えない」とか言い出したらパニックになる、というわけだ。そこで彼らは、郵貯に対して「預託金の分資金に余裕があるんだから、当面の間(7年間)国債(=財投債)を引き受けてくれないか」と頼んだ。それで、現時点では郵貯から政府へは2本の矢印が延びている。ひとつは財投債の引受。もうひとつは郵貯が独自の判断で国債を買っている部分だ。
実際にはこの心配は杞憂と言ってよい。郵貯は預託金を財務省に差し出す代わりに、資金の運用先を探さなければならない。ところが、郵貯は全額を元本保証を約束して資金を集めているので、資金運用に当たっても元本が保証されるものを選ばなければバランスがとれない。で、1兆円単位で元本保証がある金融商品はというと・・・国債しかない。結局、郵貯に国債を買う以外の選択肢などありはしないのだ。だから、例えこの「経過措置」が2008年に終了しても、郵貯は似たような額の国債を買い続けることになるだろう。
この改革で一番重要なのは、特殊法人の資金源を政府(内閣)が掌握したという点にある。特殊法人への貸付を政府が止めた瞬間特殊法人はつぶれるので、政府はこれで特殊法人に対して生殺与奪の権利を握った事になる。だから、郵貯による国債(財投債)の引受は政府と郵貯の関係をほんの少し変えるだけで、特殊法人には関係が無い。そんなわけで、今回の郵貯民営化を財投改革が進むからという理由で支持する事はできないし、逆に「今回の法案では郵貯の財投債引受が廃止されず、財投改革が進まないから」という理由で反対する事も適当ではない、ということになる。
郵貯:利益の源泉
さて、ここからが本題である。郵貯は2000年まで、全預金を大蔵省に差し出さなければならなかった、と書いた。しかし、彼らがそれを嫌がっていたかというと、必ずしもそうではない。むしろ、揉み手せんばかりに喜んでいてもおかしくない事情がある。
前回の冒頭で、「郵政公社は郵貯の利益で成り立っている」と書いたが、では郵貯は一体何で儲けているのだろうか?都銀ですら利益を出すのに四苦八苦しているというのに。上の図を見た方はもうオチが読めたかもしれないが、郵貯の資金運用収益をざっとまとめると以下の通りになる(括弧内は各資産の平均利回り)。
郵貯の経常収益(利益ではなく、売り上げに相当)はこの表の合計額に金銭信託の収益約1兆円を加えたものになるが、2003年度で資金運用収益の実に8割を財政融資資金預託金の収益に頼っているのだ(2001、2002年度も割合は同じ)。繰り返すが、この預託金というのは郵貯が集めた預金全額を大蔵省資金運用部に差し出していた時代の名残であって、2001年の改革以降は新規預け入れは中止、満期が来たものから順次返済されている(上の表で残高が減っているのはそのせい)。
ではなんでこの預託金がこんなに儲かるのかというと(表をご覧いただければ分かるとおり、国債の利率よりも1%以上高い)、この預託金、7年満期のくせに10年国債利回り+0.2%を基準に金利が決まっていたのだ。7年金利よりは10年金利の方が当然金利は高いし(大体0.4%ポイントくらい高い)、その上なんで必要なのかよく分からない0.2%が乗っかっている。ハッキリ言って不当に高い金利である。大体、7年満期なのに10年の金利を適用するというのが信じがたいデタラメさだ。
要するに、今郵貯が儲かっているのはただただ財投改革以前の(理不尽な)遺産に頼っているからで、郵貯自体が何らかの強みを持っているわけではない。これはちょっと考えれば当たり前の話ではある。都銀は「ギャンブラーになれそうもない日本の銀行」でも書いたとおり低収益でぴいぴい言っているわけだが(最近は持ち直しつつある)、それでも企業向け貸し出しで利益を出せる。しかし、郵貯にはそれすらない。現状では国債を買うか、信託を買うか。どっちにしたって、そうそう儲かるはずも無いのだ。
ちなみに、某郵政族議員(ソースが見当たらなかったので個人名は自粛)はHPで「都銀と違って、郵貯は赤字を出した事が無い(だから、民営化による効率化など必要ないし、むしろ都銀のように赤字化するだけ)」といった趣旨のことを書いていたのだが、これはもう笑止としか言いようが無い。預託金は実質政府保証つきで、しかも無意味に高金利と来ている。赤字にする方が難しいというものだ。でもって、この無意味に高い利子を払うために、各種公庫公団は我々消費者から理不尽に高い手数料だの料金だのをふんだくるという構図になっているわけだ。
問題なのは、この郵貯の利益の源泉たる預託金は2008年にはほぼ全額が完済され、郵貯の資産から消滅するということだ。もし2003年度末で165兆円ある預託金が全て7年国債(利率0.95%と仮定)に置き換わったとすると、経常収益は2兆円以上低下する。前回書いたとおり、これは郵貯の経常利益がまるまるふっとぶ規模なのだ。どこかの政党が郵政公社の問題は不要不急だとか言っていたが、それどころではない。300兆円近い資金をどう運用し、どう利益を出していくか。その経営戦略をとっとと練り上げないと、次に税金を投入するのは郵貯ということにもなりかねない。というか、こんな馬鹿でかい金融機関が高い収益率を上げる方法なんか無いと思うのだが、それは第5回あたりで(次回、財投機関債の話を簡単に)。
本日のまとめ
2000年まで、郵貯が集めたお金は全額大蔵省を通して特殊法人などに使われていた。
今は政府が特殊法人に必要な資金を融通し、その分国債を多めに発行している。その国債の一部は郵貯が2008年までの一時的な措置として引き受けている。
そのため、郵貯は財務省に資金を預託する必要が無くなり、同時に高収益源を失いつつある。郵貯は一刻も早く(できれば、預託金が全額返済される2008年までに)新たな収益源を見つける必要がある。
資料:郵便貯金2004 (郵便貯金のディスクロージャー誌)の資料編および財務省HPの国債入札結果より。なお、図と表で数字が食い違うのは、表の方では金銭信託が含まれていないため。(この部分2005年8月24日追記)
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Comments
毎度、分かり易い説明をありがとうございます。
不勉強で、全く知りませんでした。
郵貯はそれなりに利益を上げているものと思っていたのですが、何と、その利益は全て補助金だった、ということですか。
モニタの前で一瞬、唖然としてしまいました(苦笑)。
実は、今回もコメントのついでに民営化に対する私の考え方に御意見を頂きたいなと思っていたのですが、すっかり気がそがれてしまいました。
またの機会によろしくお願いします。
Posted by: 居眠り中 | August 23, 2005 01:58 AM
はじめまして。いつも楽しく読ませていただいています。
が、今回は楽しいどころではなく衝撃を受けました。こんな状況だったのですね・・・。
あの高い高速道路の料金も郵貯の利息の原資だったと。
Posted by: e-sasaki | August 23, 2005 09:53 AM
はじめまして、以前から馬車馬さんのような知的なブログを造ってみたいと思っていましたが、なかなかきっかけがなく今回の選挙をきっかけに期間限定でブログを造りました。そして無謀にも一番最初に馬車馬さんにトラックバックしてしまいました読んでいただければ光栄です。
このエントリーもすごく勉強になりました。預託金のことはほとんど知りませんでした。しかし、これから国債は買い手に困らないほど郵政公社が買うという見方が一般的なんでしょか?そうなると国債金利上昇を抑えながら多少の財政出動はできそうですね。
Posted by: 愚かな投票人 | August 23, 2005 12:32 PM
目から鱗でした。
郵貯は本当は全然儲かっていない、というか、
国が借金してもうけさせている形にしているだけなんですね。
定額貯金って確か預金の限度額があったと思うのですが、
これと民間の定期預金のうち国が保証する上限の額、
これはどちらが大きいのでしたか。
民営化して国の保証も民間と同じ額に制限するべきですね。
Posted by: のびい | August 24, 2005 03:48 AM
これって、道路公団とそのファミリー企業との関係に近いのでしょうか?
だとしたらゆるせん!!
で終われたら良いんですけどね。いかにゆがんだ構造にしろ、
それで今まで日本を運営できていたということなんですね・・・
たいへん勉強になりました。
Posted by: はりぼで | August 24, 2005 04:31 AM
すみません、この数値のソースのページを教えていただけませんか?
どうも計算が合わないので。
Posted by: ?wakaran | August 24, 2005 10:52 AM
わかりやすい説明、ありがとうございました。単純な民営化論では全貌は把握できないということ、わかりました。感謝。
Posted by: miyakoda | August 24, 2005 12:17 PM
居眠り中さん、コメント有難うございます。
まぁ補助金といいますかなんと言いますか。最大の問題がそれと分からない形で料金が徴収され、その恩恵も郵貯の預金者が無自覚に享受している点だと思うのですが、そのあたりは第4回で書こうと思います。
Posted by: 馬車馬 | August 24, 2005 01:32 PM
e-sasakiさん、コメント有難うございます。
まぁ、高速道路が高い主因は他にもありそうですけど、この郵貯要因がどれだけの値上げ圧力になっているかは計算したら面白そうですね。少なくとも、いくばくかの影響があることは間違いないですし。
Posted by: 馬車馬 | August 24, 2005 01:36 PM
愚かな投票人さん、コメント有難うございます&ブログ開設おめでとうございます。一度書き始めるとあれもこれもとなって、なかなか閉じづらくなるかもしれませんよ(笑)。
国債の買い手の話は郵貯の問題とは分けて考えるべきだと思います。結局、景気が悪ければ消費が落ち込み、その分貯蓄が増えて国債購入原資も増えます。で、そういうときに公共投資をして景気を支えるわけですから、国債の需給にはバランスが取れます。要は、民間消費が回復してきた時に政府支出を機動的に縮小できれば問題はありません。その点、今日の朝日新聞の社説は外しまくりですね。
Posted by: 馬車馬 | August 24, 2005 01:41 PM
のびいさん、コメント有難うございます。
一体どういう経緯でああいう高金利になったのかは分かりませんが、あの仕組みで郵貯と特殊法人が両方とも腐った事は確かでしょうね。
定額貯金の預入限度額は1000万円です。このあたりは第4回で書こうと思います。
Posted by: 馬車馬 | August 24, 2005 01:44 PM
はりぼでさん、コメント有難うございます。
第4回で書きますが、結局預金者サイドもそれで恩恵を受けてきたという側面もあるんですよね。もちろん、全体で見れば公団公庫にぼられている人もいるのでイーブンなんですけど。
Posted by: 馬車馬 | August 24, 2005 01:45 PM
?wakaranさん、すみません、書くのを忘れてました。
郵政公社のディスクロージャー誌(2004年)と、国債利回りのみは財務省HPの入札結果から取っています(本文末尾にリンクを貼りました)。
数字が間違っている点があればぜひ教えてください。あまりaccuracy checkを真面目にやっていないので・・・(苦手なんです、性格が大雑把なもので)
Posted by: 馬車馬 | August 24, 2005 01:48 PM
miyakodaさん、コメント有難うございます。
とりあえず、民主党とマスコミはもう少しちゃんと調べてから発言すべきだと思いますね・・・郵政公社は結構詳しいデータを公表しているんですから。
Posted by: 馬車馬 | August 24, 2005 01:53 PM
とするならば
>税金も払っていないというのはまずいだろ
というのは、小さなことに噛み付くようで申し訳ありませんが、税金は赤字だと払わなくてよく、税金を納めさせるには黒字にしなければありませんが、はたして本当に現状維持して黒字なんてなるものでしょうか?
Posted by: ゆーき | August 24, 2005 07:10 PM
こんにちは。いつも楽しく読ませていただいております。今回の郵政に関するエントリも大変勉強になっております。
そこで、1つ質問があります。「政府はこれで特殊法人に対して生殺与奪の権利を握った事になる」とありますが、これはどういう意味なのでしょうか。旧資金運用部は政府から独立して動いていたということなのでしょうか、では現在特殊法人等への貸し付けを行っているのはどういう機関なのでしょうか。
Posted by: Leoneeds | August 24, 2005 10:34 PM
資料どうもですが・・・これではどこからとったのかさっぱり。
個々のページを示していただけるとありがたいです。
Posted by: ?wakaran | August 25, 2005 08:44 AM
ゆーきさん、リプライが遅れてごめんなさい。
税収が上がるかどうかは問題ではないというのが私の考え方です。重要なのは、フェアでない競争条件の下で(例えば)郵政公社とクロネコヤマトが争った場合、市場がゆがむのでこれはいかん、という点です。確か公社は固定資産税も払っていないはずで、これは野放図な規模の拡大を容易にします。そういうのは市場機能を損ねるので許されるべきではないと思うわけです。
Posted by: 馬車馬 | August 28, 2005 01:31 PM
Leoneedsさん、コメント有難うございます。リプライが遅れてすみません。
この点については法的な観点からBewaadさんがつっこんで下さっているので、この次の番外編についているトラックバックを辿っていただくとより詳しい説明があると思います。氏の主張は昔から生殺与奪の権利を握っていた、というものなのですが。ただ、私としてはより強いコントロール権を手中にしたということで、5年前の改革の評価の仕方は変える必要が無いと思っています。
Posted by: 馬車馬 | August 28, 2005 01:35 PM
?wakaranさん、リプライが遅れてすみません。私も忘れかけていますが、1-(2)と2-(3)の部分をあちこち見ています。3つ目の表はp34ですね。後は同2002,2003年も参照していますが、確か直接はデータを取っていないはずです。資料編以外も同様に色々見ては居ます。
Posted by: 馬車馬 | August 28, 2005 01:40 PM
はじめまして。ひとつ質問なんですが、「新しく債券を発行するためには、買い手探しを含め、結構色々な下準備が必要だし、簡単に発行額を増やせるわけでもない。それで、当面の間これらの特殊法人に対して、政府が必要額を貸し付ける事になった。」とあります。引用ののなかの当面の間ということは、将来は自前で資金調達をするようになるということでよろしいんでしょうか?どこかで読んだのですが、アメリカの特殊法人のように市場の監視を受けながら、自前で資金調達をする形態を想像していいんでしょうか?
Posted by: piku | August 30, 2005 07:15 AM
馬車馬さん。お返事ありがとうございます。
定額貯金は1000万まで。
一方民間の預金も1000万まで保証。
となると民間金融機関の方は預金保険機構とやらに
保険金を払わなければいけない。
一方、郵貯の方はお上が保証人であるから
それは不要ということでこれまた
競争条件としてフェアでない、といった
理解でよろしいのでしょうか。
Posted by: のびい | August 31, 2005 02:02 AM
資料どうもです。
>1-(2)と2-(3)の部分をあちこち見ています。
ほとんどが2-(3)のあたりからの数字ですね。
>3つ目の表はp34ですね。
???
34ページは福祉何とかとかいうページですよ。
どこの34ページでしょう。
後は同2002,2003年も参照していますが、確か直接はデータを取っていないはずです。資料編以外も同様に色々見ては居ます。
どこのページか、正確に出していただければ。
正直、全体を通して、数値を微妙に印象操作なさっているという感想を持ちました。
「預託金以外」の数値を、少しずつ少なく出していらっしゃる。どういう計算か、正確に出して頂かないと信頼性が薄くなると思います。引き続き、資料をお願い致します。
Posted by: ?wakaran | August 31, 2005 07:05 PM
?wakaranさん
accuracyチェック、お疲れ様です。
あまりこういった計算に慣れていないものとお見受けいたしますので、差し出がましいとは思いましたが、コメントいたします。
?wakaranさんは、バランスシートの方をご覧になっているため、預託が過大、国債が過少とおっしゃっているのではないでしょうか?
しかし、平均利回りを使って収益を計算しますので、期末残高であるバランスシートの数字でなく、期中平均残高を使って計算するのが普通です。
「郵便貯金2004」P106の(2)をご覧ください。期中平均残高と平均利回りの数字がございます。この数字およびそこから計算される収益額は、馬車馬さんの表と一致します。
私は2004年版の資料しか見ておりませんので、2002年度の数字と2001年度の数字が正しいものかどうかは、わかりません。
せっかくですので、お勉強がてらチェックされてはいかがでしょうか?正しかった場合には、ぜひ、コメント欄でご報告ください!
Posted by: 鹿 | August 31, 2005 09:28 PM
いつも興味深く拝見させて頂いています。
全くの素人で、全く間違っているかもしれませんが、疑問がありましたので。
財投の問題を何とかしないといけないというのが一番であるというのは良くわかります。
国が郵貯にお金を高い金利で借りて、それをもとに特殊法人にお金を貸しているために、特殊法人に我々が無意味に高い手数料を支払っているという議論があります。
しかし、国が特殊法人に貸している金利と特殊法人が市場から調達できる金利との比較がないとこの議論には意味がないような気がします。
つまり、国は特殊法人に市場より安い金利でお金を貸し付けている(そうでなければ市場から調達すれば良い)はずで、特殊法人への金利云々ではなく、本来国が得られるはずの利益(調達金利と貸付金利の差)を、郵政公社が得ている。そして、どのみち数年後には国に利益が移るといったことの様に思います。
財務省としては、これは資金の流れを変えたための、一種の経過処置のつもりなのかもしれませんが、だとするとその利益を使って、業務の効率化を進めなければならないはずですだと思うのですが、いかがでしょうか?
Posted by: よしかず | September 01, 2005 09:35 AM
pikuさん、コメント有難うございます。リプライが遅れてごめんなさい。無理なペースでエントリーを書いているとどうもTBやコメントの対応にしわ寄せが来まして・・・
基本的には、「自力で調達できる法人についてはある程度時間がかかっても自力調達できるようにする(そういう法人であれば、民営化も可能であろうという認識の下で)」つもりなのだと思います。逆に、収益性が低すぎてだれも資金を貸そうとしない法人は政府で面倒を見るべきだ、ということになろうかと思います。
Posted by: 馬車馬 | September 06, 2005 02:42 PM
のびいさん、コメント有難うございます。
ちょっと記憶があいまいなのですが、預金保険料も支払わないのはやはり問題だろうなと思います。郵便などもそうですが、明らかに民間と競合している分野があり、例えば郵便小包のように宅急便よりも安い値段でサービスを運営できている以上、(広義の)税金を支払わないのは問題だろうな、と思いますね。
Posted by: 馬車馬 | September 06, 2005 02:44 PM
?wakaranさん、p34はpdfファイルでのページ数だったと思います。混乱させてしまってごめんなさい。ご質問いただいた部分については既に鹿さんがお教えくださっているので(ありがとうございます)、私から付け加える事はないのですが、ひとつだけ声を大にして言わせて下さい。
印象操作などという面倒なまねをするはずが無いです。
このブログは特定のアイデアを布教するためにあるものではありません。私の個人的な思索を公に晒し、是非に関わり無く読者の方からの反応を楽しみにすることに目的があります。嘘をついて(例えば)郵貯改革の賛同者を増やしたところで、私には一文の得も無いのです。むしろ、自分自身のアイデアとは外れたところでコメントを頂く事になり、それは私にとって何の意味もありません。
もちろん、その一方で私にも甘えがあり、「間違った事を書いたら誰か突っ込んでくれるだろう」とaccuracy checkをいい加減にしたまま文章を書いてしまう事はあります。そのあたりを?wakaranさんのように突っ込んでいただければ、私もより正確なデータを知る事ができますので、ありがたいわけです。というわけで、ご報告お待ちしております!ちょうど2005年版のディスクロージャー誌も出た事ですし、そちらで再計算するとまた違う構図が見えてくるかもしれませんね。
Posted by: 馬車馬 | September 06, 2005 02:54 PM
鹿さん、コメント有難うございます。もう私には何も付け加える事がありません。
で、改めて郵政公社のHPをみたら2005年版のディスクロージャー誌がでてるんですよね・・・あと2週間早く出してくれればよかったんですけど。
Posted by: 馬車馬 | September 06, 2005 03:02 PM
よしかずさん、コメント有難うございます。
政府が特殊法人に市場金利よりも低い金利で貸し付けているというのはおっしゃるとおりだと思います。
このとき、特殊法人がどの程度「公的な」サービスをしているかで適正な金利水準というのは変わってきます(単なる政府の出城ということであれば、金利は低くても良いでしょう)が、特殊法人がむしろ「不当に」低い金利で調達できているという事は、政府は当然得べかりし利益をみすみす放棄している事になり、これは最終的に納税者の負担になります。その意味では、高速利用者だけでなく、納税者一般に負担は広がっていると考えるべきなのですが、ややこしくなるので本文では書きませんでした(よしかずさんのおかげで書く事ができました。有難うございます)。
Posted by: 馬車馬 | September 06, 2005 03:20 PM
興味深く拝見しました。これだけ分かり易く説明して頂いているのに十分理解できていない自分も情けないんですが(苦笑)、まぁそれはまだ勉強中ということなので(選挙控えて既に遅いんですが)。
で、馬車馬さんのこのブログ以外にもきちんと勉強されている(と思われる)ブログなどで郵政の話は色々読んだんですが、今回のテーマで、「財務省理財局」はどこに行ったんでしょう?
「極東ブログ」さんで引用されている「「郵政民営化に関する特別委員会第11号」を見ると、谷垣国務大臣のコメントとして「預託金の支払い&財投債等の引き受けもさ来年には終わる」とあるので、もう余り関係ない話題・・なのかもしれないですが、谷垣国務大臣のコメントも『基本的には』がきちんとくっ付いていてどうもアヤしげだし、実際のところどうなんでしょう?
ご面倒でなければ、馬車馬さんの認識・見解をお聞かせ下さると幸いです。
Posted by: neo_central_dogma108 | September 07, 2005 07:40 AM
今までで見た中で一番明確な郵貯の収益構造の説明です。
これをTV局の各キャスターに送りつけてTVで国民に説明をしてもらいたいものです。TVの討論はいつもデータが少なく、上滑りの討論になっています。
Posted by: 恩田川鴨次郎 | September 07, 2005 10:30 AM
お返事ありがとうございます。
国が特殊法人に市場より低金利で貸し付けているとすると、高速道路利用者などは、国から短期的には利益を受けていることになります。従って、高速道路利用者は、現在の仕組みのために恩恵を受けているように思います。
(高速道路利用者は、特殊法人が国から得られる低い調達金利のために、本来より安い高速料金で走れたり、地方の採算がとれていないはずの高速道路を利用できていることになります。)
むしろ、現在の仕組みは、国(納税者)が得るべき利益を、郵政公社と特殊法人とそれぞれの利用者とで分け合っているという構図のように思います。
また、現在の仕組みだからこそできる(本来は不要な)高速道路や(本来成り立たない)金融商品もあるのですね。従って、やはり一般の納税者(国)から、それを利用する人に、利益が移るということになります。
この構図を解消するためには、郵政公社を民営化すればそれで解決するとは思えません。必要条件だとは思うのですが、十分条件にはほど遠い気がします。国債を購入することを禁止すれば十分条件であることは明らかですが、日本の財政は確実に破綻するでしょう。
馬車馬さんはどのように考えていらっしゃるのでしょうか?
いずれにしても、今後のことはともかく、とりあえずは高速道路にしろ定額貯金にしろ利用できるものはどんどん利用した方が良いと言うことでしょうか?
Posted by: よしかず | September 09, 2005 01:20 AM
http://www.yu-cho.japanpost.jp/j0000000/ju050700.htm
http://www.yu-cho.japanpost.jp/j0000000/ju000000.htm
郵貯資金の運用状況は、ほぼリアルタイム(一ヶ月遅れ)で上記の郵貯のHPから分かります。問題の財投への預託金ですが 7月末現在で残高が、66兆4,500億円、31.7% に過ぎません。すごい勢いで減ってます。今年度に入ってからの5ヶ月だけで13兆円弱も減っています。
郵貯そのものの資金量の減少も加速度がついています。今年度に入って -5.5兆円の減少、年度ベースで20兆円(実に -9% ほど)の急激な減少です。
http://www.yu-cho.japanpost.jp/n0000000/n0001000.htm
資金量そのものの減少と預託金の減少による運用利回りの低下で、郵貯の収支はすごい勢いで悪化しています。
Posted by: おがたいちろう | September 11, 2005 04:49 PM
誤解させるようなことを書いてしまいました。
上記のHPでの預託金の金額には『預託金は、旧金融自由化対策資金の借入金見合いの預託金を除く』ことに注意する必要があります。
同じことですが、上記のブログにある数字も、財投からの借り入れ(旧金融自由化対策資金=40兆円ほど)があることを考慮した数字に直したほうが、より実情がはっきりすると思う。
***
例えば、2003年度末(2004.3.31)の預託金は、上記の HP では 113兆円あまりです。これは156(名目上の預託金) - 43(財投からの借入金) = 113 兆円という計算になります。
ちなみに、2005 年のディスクロージャは
http://www.japanpost.jp/ir/pdf/disclo-05c/05.pdf
です。最近、出たみたいですね。
Posted by: おがたいちろう | September 12, 2005 10:41 AM
neo_central_dogma108さん、コメントありがとうございます。リプライが遅れてごめんなさい・・・エントリーを上げるのを優先していたらコメント欄に手が回らなくなってしまいまして・・・
さて、理財局ですが、あそこは主に国債の管理をしているところで、今回の郵貯の話には間接的にしか関係がありません。もちろん、2001年に財投債の引き受けを郵貯に頼んだのはあそこな訳ですが。
「基本的には」というのは、ごく小額郵貯から財務省への預託金が現在も行われているからだと思います。ただ、金利の優遇はなくなっているはずで(多分)、どちらにしてもそれほど重要ではなかったと思います。ただ、お役人としてはそこを無視することも出来ないので「基本的」という原稿になったのではないでしょうか。
Posted by: 馬車馬 | September 15, 2005 06:26 PM
恩田川鴨次郎さん、コメントありがとうございます。お褒め頂き恐縮です。
ジャーナリストについては半年以上前に色々書いたことがありますが、「分かりやすく」「とっつきやすく」することを至上とする結果内容がどんどん薄くなる(そして、そういう状況に甘える)ということがいえるのだと思います。もう少しなんとかしてもらいたいところですが・・・
Posted by: 馬車馬 | September 15, 2005 06:30 PM
よしかずさん、コメントありがとうございます。
ご指摘の点は既に郵貯改革というよりも、「政府は何をすべきか」という行政改革の根本の議論になっていると思います。その視野に立てば、郵政改革などその一部に過ぎないこと、ご指摘の通りだと思います。
第1回で書いたとおり、ある分野の産業については税金で面倒を見るしかありません。ただし、どの産業が当てはまるかは時代によって変化します。行政改革とは究極のところその点を問い直す作業なのだと思います。
定額貯金なども利用できる限り利用する、というのはあくまでもそこに益が見出さばあい場合だけです。第3回で説明したとおり,もはやあの商品を放置する理由はないと思います。その辺りは、高速道路とは決定的に違うのではないでしょうか。
Posted by: 馬車馬 | September 15, 2005 06:40 PM
おがたいちろうさん、コメントありがとうございます。
ご指摘の点はおっしゃるとおりで、本来はそちらのデータを使ってアップデートするべきだったと思います。時間がなかったので古いデータで横着してしまいましたが・・・。
また、自由化資金分が抜けているというのもおっしゃるとおりです。ただ、預託金が消えたらこれだけ減収する、という議論には関係がないということで無視することにしました。どうせ指定単も入っていないことですし。
まぁ、2003年度のデータで予想したことが着実に現実のものになってきているということですね・・・このあたり、時間があれば改めて書きたいと思います。
Posted by: 馬車馬 | September 15, 2005 06:44 PM
是非、意見をお伺いしたい。結局、馬車馬さんがおっしゃるように、郵貯って(公社だろうが民営だろうが)単純に経営危機なんですよね?現に資金が1年あたりに換算すると20兆円のペースで大量に流出をしている。資金流出が止まる見込みもないと思うのです。
資金流出先の一つの例ですが、これまでの郵貯の大部分を占めていた定額貯金ですが、これと10年物の個人向け国債は商品性が似通っていますよね。
定額貯金: 6ヶ月以降はペナルティなしで解約
個人向け国債: 1年以降は、2回分(=1年分)の利子を支払うことで額面で買い戻し
どちらも、債券の価格下落に歯止めをかける(=金利が上がれば解約して金利の高い債券に乗り換えることができる)オプションが付いているわけです。
10年もの国債 - 0.8%の金利 (今回は 1.35 - 0.8 = 0.55%)も魅力だと思う。定額貯金は民間の3年物定期預金の金利(現状で 0.06%)に抑えられているので、ほぼ勝負になりません。調達コストをおさえ収支を改善する役には立っているかもしれませんが、同時に商品の魅力は大きく損なわれているわけです。
だから郵貯からの資金の流出は当然のことじゃないのかなぁ。この9月8日から郵便局で販売された2500億円の個人向け国債は発売3日間で完売だそうです。国債の販売は年間ベースで1兆円(郵便局販売分が1兆円、発行額そのものは8兆円ほど)ですから、郵貯の資金流出の全てが国債だけで説明できるわけじゃないのはもちろんです。
今回の民営化論議の中で、稼ぎ頭の郵貯の経営危機がいずれ表面化すると言っていた政治家・評論家は少なかったと感じました。賛成派にしれみれば民営化する会社が経営危機じゃ困る。反対派にしてみても赤字を出して税金で補填じゃ、なお困る。そんな党利党略を考えている場合じゃないと思うのです。
話を大きくすると、国債よりもリスクが高く&国債よりも商品に魅力のない都市銀行の定期預金も、これから先は大変じゃないのかなぁ。 日本の銀行は、国債よりも低い調達コストで資金を獲得できていたから不良債権を処理できたんですよね。
Posted by: おがたいちろう | September 16, 2005 08:27 AM
おがたいちろうさん、コメントありがとうございます。
個人向け国債のスキームですが、そんなことになっていたのですね。初めて知りました。もろにプットオプション付きですね。まだ発行額が少ないからいいものの、これが主流になってしまうのは危険だと思います。少しでも国債の売り先を増やしたい理財局の思惑は分からないでもありませんが・・・
ただ、0.8%のプレミアム(オプションバリュー)を取るというのは比較的リーズナブルかもしれませんね(ただし、プレミアムは本来市場環境とともに変動するものであり、それを固定しているというのは私の感覚では全く容認できません)。
どちらにせよ、郵貯から資金が流出しているというのはgood newsだと思います。どのような方法で今後資産を運用していくにせよ、300兆円をそれなりの利回りで運用するのは極めて困難ですから。
民営化しようがしまいが今後の郵貯には茨の道が待っている、というのは自明に思えるのですが、確かに余りそういう論調は見ませんね。実はそれが本来の「第4回」の主題だったのですが。
銀行預金ですが、現状都銀はゼロ金利で資金を調達できるので、預金を全く必要としていません。預金を受ければ受けるほど赤字です。不良債権処理は公的資金導入、最近の株高、国債ディーリングの成功が主な理由ではないでしょうか。
Posted by: 馬車馬 | September 22, 2005 07:24 PM
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