指導者の資質(下):ブッシュ大統領の資質
さて、恐ろしく間が空いてしまったが、8月に書いた「指導者の資質(上)」の続きを書きたい。8月以降、大洪水やらイラク情勢の好転やらでブッシュ大統領への評価は下がったり上がったりしているが、少なくとも8月よりも良くなっているということは無いような気がする。そんな状況で書くのも少々気が引ける結論なのだが、「ブッシュ大統領は少なくともアメリカの大統領としては、世界平和に貢献しうる資質を持っているし、(恐らくは)実際に貢献している」と思うのだ。以下説明したい。
ジョージ・デュビャ・ブッシュ
ブッシュ大統領といえば、とにかく目立つのはその独特の語り口だ。「独特の」というのは最大限好意的に表現した書き方であって、そこら辺のリベラルなアメリカ人を捕まえれば、ブログにすら載せることを躊躇うような罵詈雑言が聞けること、まず疑いない。例えば、『イラクに駐在するアメリカ軍兵士への攻撃が続いていることを受けて、「アメリカ軍兵士を攻撃すれば、アメリカ軍がイラクから撤退すると思ったら大間違いだ!」と熱弁し』、続けた言葉が
”My Answer is bring them on.”
なのだからすごい。語感としては、かかってこいや!ぐらいの啖呵を切っているイメージだ(と思う)。ホワイトハウスで使う言葉かよ。他にも、9・11直後には
とも言っている。小学生どころか、幼稚園児でも彼が言いたいことが理解できるに違いない。この手のネタを紹介するサイトはたくさんあって(日本語ならこちら、英語なら例えばこちら)、これらを流し読みすれば我らがネタ宰相森喜朗氏だって灰色の堅物に見えてくること請け合いである。リベラルでインテリなアメリカ人がブッシュ大統領に対して生理的な嫌悪感すら示すことが多いのも無理はない。ちなみに、デュビャDubyaというのは南部訛りのWの発音で、ブッシュ大統領の発音を揶揄するときに良く使われる(Googleで見るとたくさん出てくる)。
だが、実は筆者はこのブッシュ大統領の「単純さ」にこそ、アメリカの指導者としての資質を感じるのだ。少なくとも、「世界の警察官」のリーダーとしての。
「戦略」とは何か
それを説明するために、少し話を基本的なところに戻したい。我々は(というか政府は)、例えば隣国やアメリカとの付き合いをどうするか、という外交戦略を常に考えている。そもそも、この戦略とは一体なんだろうか。これは将棋を考えると分かりやすい。次に相手がどんな手を指して来るかを予想し、その予想のそれぞれについて自分の手を考える。更にそれらに対しての相手の指し手を考え・・・と、二手三手先まで読んでいく。この「読み」とそれに対する自分の「指し手(=対策)」の組み合わせを我々は「戦略」と呼んでいる(これはゲーム理論的な定義)。
そう考えると、我々が何気なく使っている「戦略」という言葉は、実はかなり複雑な作業であることが分かる。三手先まで読むとして、互いに3つずつ選択肢を持っている場合、考えねばならない組み合わせは実に3の6乗で729通り。しかも、外交戦略の場合将棋と違ってルールが確定しているわけではないので、「読み違い」が起こりやすい。突然飛車が斜めに動いてもそれを咎める審判はいないし、突然の技術革新で香車が桂馬飛びを始めるかもしれないし。しかも多国間交渉ともなれば、考える組み合わせは桁違いに増えていく。
実のところ、過去の歴史において、お互いがやる気満々で始まった戦争というのは少ないように思う。多くの場合、戦争というのは片方ないしは両方が相手の行動を読みそこなった結果「始まってしまう」ものだ。最近で言えば、フセイン大統領のクウェート侵攻はアメリカの対応を読み間違えた結果だというし。つまり、この「読み違い」を極力減らすことが出来れば、世界をある程度は平和へと導くことが可能になるということになる。
王様の単純さが世界を救う
この読み違いを減らす外交戦略、という点において紛れもなく優れているのがブッシュ大統領だ。まず、上でも書いたように彼の発言は(文法間違い以外では)勘違いの仕様がないくらい単純だ。2002年の4月に彼はこんなことを言っている。
ジャイアニズム溢れるこの力強い台詞を堪能していただきたい。敵になるか味方に付くかどっちかにしろと。”I mean every word of it”の語感をどう表現すればいいか迷うところだが、「文字通りそのままの意味でだ」と言ったところか。もっと傲慢なニュアンスを読み取っても誤訳ではないだろう。
つまり、彼は我々に対して「敵か味方か」という2つの選択肢しか用意していない。しかも、例えどちらの選択肢を選んでも、アメリカがイラクに侵攻するのは確定しているので、我々は「敵になったとき、味方に付いたとき」それぞれの場合についてアメリカの対応を予想する必要がない。単純に、敵になったときに受ける嫌がらせの数々を予想できればそれで十分であり、二手先三手先を読む必要それ自体がほとんど無いのだ。
そして、敵になったとき、味方に付いたときのそれぞれの場合、アメリカが採る対応策も単純なものだった。派兵を断ったカナダや独仏に対する大人気ない嫌がらせの数々は改めて説明するまでもないだろう。選択肢を与える段階でも、選択が行われた後でも、一切の曖昧さが排除されている。もうこれでもかというくらい、読み違いが発生する要因が無い。
「エレガントな欧米外交」の落とし穴
そのほぼ対極にある戦略が、フランス辺りがお得意のエレガントな戦略だ。「敵か味方か」みたいな野卑な迫り方は絶対にしない。ああいうヤンキー共とは生まれも育ちも違うのである。直接的な表現は避け、老獪に物事を運んでいくのを身上とする。
こういう外交のやり方は、時として周囲にかなりの迷惑を振りまく。その極端な例がイスラエル・パレスチナに対するイギリスの二枚舌外交だろう。第一次大戦中、イギリスは対オスマントルコ戦でユダヤ人からの協力を取り付けるべく、パレスチナへのユダヤ人国家の建国を支持する旨を約束している。その一方でアラブ人に対してはそのパレスチナの地をアラブに与えることを約束していたのだから度し難い。挙句、第一次大戦後にユダヤ・アラブの板ばさみに合うと、イギリスの委任統治領であったパレスチナを国連管理領へと移管して逃げ出す体たらくである。そのくせ、第2次大戦後にはフランスとつるんで中東戦争に再度ちょっかいを出したりしているのだから、全くいい根性をしている。面の皮の厚い人間には敵わないなと思う瞬間だ。
ユダヤとアラブにとっては、この中東戦争は欧米外交の読み違いの結果以外の何物でもない。そして、この「エレガントな」外交を読みきることなどほとんど不可能だ。ユダヤ人も、アラブ人も、イギリスと約束する・しないという選択肢に加えて、約束を信じるか信じないかという判断も下さねばならない。しかも、それぞれの選択肢を選んだ後には更に複雑怪奇な状況予測を迫られる。いかに老獪なユダヤ人といえど、こんな交渉を読みきることは不可能だろう。
大国の外交・小国の外交
本来、ヨーロッパの「エレガントな外交」は、小規模国家には最適な戦略なのだろう。小国がどう立ち回ろうが、周りの大国は彼らの戦略なぞ端から無視するから、小国の複雑な外交戦略が大国の読み違いを招くことは少ない。逆に小国が「敵か、味方か」などとやろうものなら、周辺諸国が一斉に敵に回って踏み潰されるのがオチである。
この外交戦略を大国が採用してしまった結果が、上に書いたイギリスの二枚舌外交であり、50年にわたって今も続くパレスチナ紛争なのだろう。そう考えると、イギリス以後世界唯一の大国となったアメリカがジャイアニズム丸出しの外交戦略を採っていることは、世界の安定に資していると言って良いのではないだろうか。空き地の秩序はジャイアンこそが守っていた。スネオでは混乱を招くだけなのだ。
先送りを許さない戦略
こう書くと、「でもブッシュ大統領はアフガンやらイラクやらで逆に戦争を引き起こしてるじゃんか!」という反論が当然に出てくるように思う。実際、「敵か味方か」を迫る戦略は、明確な味方と同時に明確な敵も作る。明確な敵とは戦うより他ないわけで、その意味では「この戦略が世界を平和に導いている」と言えば、違和感を感じる方のほうが多いだろう。
しかし、「敵か味方か」を問うたら戦争になるような相手とうまくやって行くやり方などそもそもあるのか、ということは真剣に考えなければならない。結局、そこで戦争を回避するために、「敵か味方か」の問いに「とりあえず曖昧に先送り」という選択肢を足しているだけなのではないだろうか。そして、紛争を先送りしたところで、10年後に問題が解決している保証など無い。ナチスドイツの例を引くまでも無く、紛争回避という先送り策が更なる悲劇を招いた例などいくらでもある(北朝鮮にしても、今万難を排して金正日政権を武力を持って踏み潰すのと、10年放置するのと、どちらが日本にとって望ましいかは誰にも分からない。ただ、10年放置すればそれだけリスクは高まることになる)。
そう考えると、ブッシュ大統領のジャイアニズムが世界の平和を守っている、という言葉は、それなりの説得力を持っていると思うのだ。また、8月のエントリーで「ブッシュ大統領はある意味小泉首相に似ている」と書いたのはこの点だ。明確な選択肢を突きつけて敵味方の判断を迫り、曖昧な先送りを許さない姿勢は確実に日本を変えたのだから。
ジャイアン最大の弱点
ブッシュ大統領は、世界唯一の大国のリーダーとして、エレガントではないがむしろ望ましい外交戦略を敷いている、というのがこのエントリーの趣旨なのだが、この単純な戦略も万能ではない。「相手にとってわかりやすい外交」というのは、相手にまともな思考能力と為政能力があるのが大前提だ。もし相手国が崩壊して無政府状態に陥ってしまえば、単純な選択肢と単純な報復手段で相手の行動を縛るブッシュ戦略は全く機能しなくなる。相手はアメリカの与えた選択肢を考える余裕も、選ぶ行動力もなくなってしまうからだ。後には、傲慢なジャイアンに対する反感だけが残る。
こうなってしまうと、ブッシュ大統領の戦略はただの「力任せの粗野な戦略」に堕することになる。その意味では、フセインがかなり早い段階で為政者としての責任を放棄して逃亡し、しかもその後誰もフセインの後釜を襲おうとしなかったのは、アメリカにとって誤算だったのではないだろうか。あの時点で、ブッシュの戦略は完全に裏目に出てしまった。アメリカは「イラクの復興のモデルは日本だ」と言って日本の一部で物議を醸していたが、日本の戦後処理があれほどスムースに行ったのは日本政府の統治能力が降伏後も維持されていたからに他ならない。そこで「アメリカに擦り寄っておくのが得策」という冷静な判断が日本政府内で成された結果、アメリカにとっての「復興モデル」となったのだから。
この理由を日本人の国民性や当時の為政者の資質に求めるか、アメリカの「寛大な」処置に求めるかは筆者には判断できない。少なくとも、軍部が強く望んだ「天皇に対する戦争責任を不問に付す」という選択がプラスに働いたということは言えると思う。
そう考えると、ブッシュ戦略に欠かせないのは、自らの戦略を明確に定めてゆるがせにしない強靭さと、いざと言うときには開戦や制裁をためらわない果断、そして勝っても勝ちすぎない自制の3つだと言える。ブッシュはイラクで勝ちすぎて混乱を招いたが、その後粘り強くイラク復興を続ける強靭さを見せて世論の支持を(ささやかながら)取り戻すことに成功した。その辺り、文法間違いと南部訛りのスピーチに隠れた彼の戦略の正しさは、もう少し評価されてもいいのではないかと思う。
本日のまとめ
ブッシュ大統領の大人気なくも「単純な」戦略は、周辺国の戦略の組み立てを容易にし、「読み違い」による偶発的な衝突の恐れを小さくしている。ただし、それは大国だけに許された戦略。
英仏流の「エレガントな」戦略は、(紛争を先送りすることは出来ても)最終的に勘違いを錯綜させて紛争を拡大する恐れがある。
「敵か味方か」を迫る単純な戦略は、曖昧な先送りを許さないという効果もある。それは長い眼で見て世界の安定に繋がる可能性が高い。
「敵か味方か」の二者択一を迫るブッシュ戦略は相手に正常な思考能力と行動力があって初めて成り立つ。それがなければただの力押しであり、イラクではその陥穽にはまった。
ブッシュ戦略に必要なのは、明確に単純な戦略を定めてぶれない強靭さ、制裁を躊躇わない果断と勝ちすぎない自制。
長くてすいません(土下座)。


Comments
欧米でのマンガ「ドラえもん」の評価は、
のび太が成長しない一因はドラえもんにある、としてあまり良くないと聞いていますけど、
「ジャイアン」ってどう評価されてるんでしょうね。
日本人だからこそ「ジャイアニズム」という言葉で伝わるモノがありますけど、
欧米で「ジャイアニズム」という概念は有効なのでしょうか?
以前に「ピーナツ(スヌーピー)」の評論本で、
「アメリカの為政者が「ピーナツ」をきちんと読んでいたら、一方的な真実を執行するための戦争には躊躇したのではないか(読んでないんだろうな)」
という感じのことが書かれていました。
Posted by: てんてけ | January 23, 2006 at 11:03 AM
こんにちは~馬車馬さん。
ブッシュ大統領は明快ですよね。
倍プッシュどころかベッドすらできないケリーとは役者が違う。(笑)
ちょいと横道に逸れますが、単純な手口のほうが功を奏すような場面が少なからずあります。
実際のところ土壇場のせめぎ合いほど、それが顕著になると。
Posted by: 次郎 | January 23, 2006 at 07:09 PM
馬車馬さん、お初です。
日本からの復興支援でアフガン政府側が日本式に戸惑った例もあります。
何を言っているのか分からん相手より、単純明快な相手の方が付き合いやすいのは事実。
単純明快なアメリカ式と、なぁなぁの日本式は、ヨルダン・米国間の中東和平に関する問題の時に日本が窓口になった様に、同盟国として相性が良いのではないでしょうか。
出典「疫病最終戦争」(p147-149)
Posted by: 椋鳥 | January 23, 2006 at 07:55 PM
なるほど、こういう見地であればブッシュを評価する事も可能ですね。
ただ、これはブッシュに限った事ではなく、基本的にはアメリカの主導者に概して求められる姿勢ではないかと思います。それにブッシュが向いているというのはあるのかも知れませんが。
強く出れる者(自分より弱い者)に対してはトコトンまで強く出る、というのが基本方針でしょう。(彼らの裏庭とも言われる諸国が如何に踏み躙られてきたかは言うまでもなく)
最近のイラン情勢についてアメリカは表向きの言動を(英仏独の顔を立てて)慎んでるようにも見えますし、対中国施策はさすがのブッシュ政権でも慎重になってる所を見ると、アメリカにはアメリカなりの分別が存在する事は明らかですね。その尺度はかなり他国のそれとは異なるとしても。
ただ、イラク情勢が安定する前にイランの政情不安が一気に高まってしまうと、ブッシュ政権どころか共和党の議会多数派バランスすら崩れかねず、世界の警察を自負するアメリカも今は日和見(しつつイスラエルがイランに先制攻撃しかけないように繋ぎ止め)してる感じがします。
暴君でもいないよりマシ、というのが世界にとってのアメリカでしょうか。笑(とことん味方であれば、そうそう不利益をかこつ事も無いし)
世界最大の金持ちでもあるジャイアンという所が味噌ではないでしょうか。
Posted by: 名無之直人 | January 24, 2006 at 11:09 AM
最近ドイツが、実は諜報機関がイラク戦争に協力して、その情報をもとに空爆が行われたケースもあったとかで大問題になっているようですね。
そこで思ったのですが、欧州諸国は、その置かれている状況のせいで、ジャイアニズムに走りづらのではないでしょうか。似たような規模の強国が狭い地域にひしめき合っており、権謀術数溢れる外交を展開せざるを得ない状況なのだと思います。欧州のどこか1国がジャイアニズムに走っても、周辺国が組んで袋叩きにするのではないでしょうか?袋叩きにするはずが、うまくいかなかったWW2初期や、ナポレオン時の対仏大同盟のような事例もありますが。
逆にアメリカは超大国だからこそのジャイアニズムであり、ブッシュ云々は、その強弱にすぎないのではと思います。
そういえば、モンロー宣言で小うるさい欧州諸国の影響力をアメリカ大陸から排除できたせいもあってか、アメリカは中南米諸国に対しては昔からジャイアニズム丸出しですね。
Posted by: とある親ブッシュ派 | January 24, 2006 at 05:41 PM
どっかの教授がアメリカの政策は長い目で見ると、押し引きの繰り返しだと書いてましたが。
国力を過信して強気に出る、人海戦術の反撃にあう、ジョンレノンは弱気になる、外に出ない。
この繰り返しだそうです。
なんかジャイアンも結構かわいい気がします。
というよりフエ市やソマリアで起こったことは戦争は算数では無いという事だったんですが、これがなかなか、一世代回ると忘れるものなんでしょうか。
Posted by: そういえば | January 24, 2006 at 07:49 PM
興味深く拝見しました。
外交における予見可能性と信頼関係について、私も馬車馬さんとかなり似た趣旨の記事(草稿)を書いておりまして、似たようなことを考える人はいるものだなあと思いました。そのうち掲載いたします。
私の米国人の友達もよく「ダブヤ」「ダブヤ」と呼んでました(「W」は「ダブル・ユー」ですから、「you」が「ya」になって「ダブヤ」の発音になるんだろうと思います、たぶん)。「Bring them on!」は、大統領選でケリーが演説中にそのまま真似してネタにしたのをおぼえてます。しかし、この元気さがいいんですよねえ。
Posted by: やじゅん | January 25, 2006 at 12:49 AM
>欧米でのマンガ「ドラえもん」の評価は、
>のび太が成長しない一因はドラえもんにある、としてあまり良くないと聞いていますけど、
・・・ODAの件のことも絡めて考えると、つまり奴らは成長させないために無償でやってるのか?
Posted by: あ | January 25, 2006 at 08:47 AM
てんてけさん、コメントありがとうございます。リプライが遅れてごめんなさい。体調の谷と仕事の山が同時に来まして・・・。
考えて見ればドラえもんって「国際的」アニメだったんですよね。しかし、ドラえもんに対する評価は面白いですね。アメリカ的?なんでしょうか。ただ、子供に「ジャイアンは空き地の秩序を守っていたんだ!」とか教えていたら引きますが。ざざーっと。
Posted by: 馬車馬 | January 29, 2006 at 01:00 AM
次郎さん、コメントありがとうございます。
国民全体の利益というチップを躊躇無く場に出せる、というのは指導者としては重要な資質だと思いますよね(これはエントリーで書いた後長すぎるので消したのですが)。個人的には、やっぱり育ちという要素もあるのかな、と思います。ある種の帝王教育を受けていないとたどり着かない境地というものはあるのかもしれません。
テクニカルについては、やっぱり単純なものの方が信用できますね。それに、単純なものは実は合理的な裏付けもあると思うんですよね、経験から導かれたものが。
Posted by: 馬車馬 | January 29, 2006 at 01:04 AM
椋鳥さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
おっしゃるとおり、日本の「エレガント」系外交も、迷惑でしかないケースがありそうですよね(ODA関係とかもその匂いが・・・)。どちらもやり方を早々簡単に変えられるわけも無いでしょうし、うまいコンビネーションがあればいいのですが。
Posted by: 馬車馬 | January 29, 2006 at 01:10 AM
名無之直人さん、コメントありがとうございます。
他国に大きな影響を及ぼす国には多かれ少なかれ求められることなのでしょうね。唯一の超大国にはなおさらそうなのでしょう。
これがアメリカの「やりたい放題」を招来するのは避けがたいことだと思います。彼らはそうしたいが為に巨額のおカネを軍事費につぎ込んでいるわけですし、また千人単位での人的資源の喪失にも耐えているわけで。そこに文句を言う人が多いですが、アメリカにしてみれば笑止の一言なのでしょうね。
イランについては、とりあえずアメリカのプライオリティはイラクだ、ということのように見えます。シーア派の本拠地ですし、下手をするとイラクにも波及します。ただ、日和見というには過激なコメントの数々が発せられているように見えますね。さすがジャイアン、と。
Posted by: 馬車馬 | January 29, 2006 at 01:49 AM
とある親ブッシュ派さん、コメントありがとうございます。
ご指摘の点は全くごもっともだと思います。ジャイアンがジャイアンたりえる理由はなによりもその突出した腕力にあるのであって、腕力が拮抗しているヨーロッパではその戦略は使えません。
ただ、ヨーロッパ各国の力は拮抗していても、彼らと途上国諸国の力関係はまさにジャイアンとのびたほどに離れているわけで。そこでも同じ「エレガントな」戦略を採用し続けるせいで、彼らの勢力範囲である中東やアフリカが荒れ続けているのかな、とも思います。
Posted by: 馬車馬 | January 29, 2006 at 05:44 AM
そういえばさん、コメントありがとうございます。
なるほど、その見方には説得力がありますね。本文でも書きましたが、アメリカは象にたかる蟻の様な人海戦術には弱いのでしょうね。それ自体が既にアメリカの戦略的な失敗を意味していると思うのですが、その戦略の単純さゆえに尻尾を巻いて逃げ出すことが出来ず(この辺りがヨーロッパと違うところです)、傷口を広げた挙句に撤退する羽目になると。で、そのトラウマが癒えるまではおうちで大人しくしている、ということなのかもしれません。
そう考えると、その教授の指摘されたことはある種の必然的結果なのかもしれませんねぇ・・・。
Posted by: 馬車馬 | January 29, 2006 at 06:01 AM
やじゅんさん、コメントありがとうございます。
似たよう考えをお持ちの方がいらっしゃるというのは心強い限りです。やじゅんさんのエントリーを心待ちにさせていただきます。
しかし、Dub-yaなんですね。実際に聞いたことは無く、デュビャなんていうのかなぁとは思いつつ適当にカタカナにしてしまったのですが(田舎の訛り方ってたまに想像を超えるものがあるよね、と自分で納得してました)、後でこっそり書き換えておこうと思います。どうもありがとうございました。
なんだかんだいって、愛されるキャラクターであることは確かですよね。キャラが立っている、といいますか。
Posted by: 馬車馬 | January 29, 2006 at 06:12 AM
あさん、コメントありがとうございます。
これはそのうち別のテーマに絡めて書こうと思っているのですが、彼らにとってはODAというのは植民地経営の延長なのかもしれませんね。別に積極的に悪意があるわけでなく、それが当たり前だというかんじでやっているのかもしれません。
Posted by: 馬車馬 | January 29, 2006 at 06:24 AM
馬車馬さん。
ブッシュの「ジャイアニズム」、なるほどです。
ただ、ふと思ったのですが、
ブッシュって単純な「ジャイアニズム」と言い切れるのか?
と疑問が。
北朝鮮とイラクに対する対応を比べてみると、
ダブルスタンダードでは?
との疑念が浮かびます。
ダブルスタンダードがある場合、そのどちらの基準で
評価されるのかは、分かりづらいですよね。
Posted by: 六然 | February 01, 2006 at 10:29 PM
六然さん、コメントありがとうございます。
たぶんですね、北朝鮮はジャイアンの縄張りじゃないからではないでしょうか。あそこを〆るメリットもないですし。(逆に、北朝鮮がアメリカ大陸にあったら、今頃国が消滅していたと思います)。
彼らは世界の警察官ではなく、ジャイアンにすぎませんから、興味のある地域にしか手を出しません(本質的には)。そのくせ世界の警察官を気取ってあっちこっちにくちばしを突っ込む点は確かにダブルスタンダードと言えなくもないですが、逆の視点で「アメリカが北朝鮮に手を出したせいで生じた混乱」というのは実はない気がするんですが、いかがでしょう。
Posted by: 馬車馬 | February 02, 2006 at 08:13 PM
馬車馬さん こんにちは。
確かにおっしゃる通り、欧州式の不明瞭なやり方が混乱を生む元になっているということは多いような気がします。
アメリカは11月に中間選挙がありますが、それまでには中東でもういちどジャイアニズムが遺憾なく発揮される日がやってくるような気がします。
イランはイラクの時よりももっとわかりやすく挑発してくれていますし。
イラン・イラクが泥沼状態になりますと笑うのはプーチンのみ。
これ以上原油が上がったらせっかく回復してきた景気がどうなることやら。
Posted by: のびい | February 15, 2006 at 03:02 PM
のびいさん、コメントありがとうございます。
とりあえず、今こそジャイアンが力強く立ち上がることを期待したいところです。今週号だか先週号だかのThe Economistでも、アメリカがまた孤立主義にはまるとやばいよね的な記事があったように思います(流し読みしてしまったので内容を覚えていないのですが・・・)。まぁ、例のブッシュの演説を読む限り、当面は大丈夫だと思うのですが。このまま中東がぐだぐだになると原油どころではない騒ぎになってしまいそうで、正直心配です。イスラエルもこれから揉めるんでしょうし。
しかし、これ以上原油高になるとどの国が一番困るんでしょうね。とりあえずGMはつぶれそうですが。
Posted by: 馬車馬 | February 17, 2006 at 05:54 AM
曖昧な、とおっしゃられているのはバルフォア宣言ですね。ただ当時のイスラエル・パレスチナというのはただの砂漠でほとんど人が住んでいない地域でした。移民したユダヤ人からすれば無人の地を開墾したのは俺たちだ何が悪い?となるでしょう。そしてアラブ系および非ユダヤ人の権利を尊重することもこの宣言にはあり、実際にイスラム教徒もイスラエル国民にはいます。
本当の問題はイスラム教徒の狭量さ、暴力主義、テロ容認ではないでしょうか。よく暴力の連鎖と言いますが第一撃は必ずイスラム側から放たれます。そしてパレスチナ政府はそれを取り締まれないという現実があります。これでは停戦合意など存在しないも同じで、イスラエル人からすればやられ損だとなるでしょう。
Posted by: SLEEP | February 24, 2006 at 02:03 PM
SLEEPさん、コメントありがとうございます。
おっしゃるとおり、過去数十年のイスラムの所業は平均的に見ても弁護しがたいものがあると思います。それが石油と共に強制的に世界の表舞台に引きずり出されたためであり、今は「世界とうまくお付き合いするためのプロトコル」を学ぶ過程であることを祈ってはいますが(そうでないとイスラムは排斥するしかないという結論に到達しそうですので)。
ただし、一歩引いてみると、国際関係における各プレーヤーがわがままに振る舞うのは当然であり、それを前提にした外交関係を構築する必要はあるのだと思います。そして、そのような世界にこそブッシュのジャイアニズムが効果を持つのではないかと。
バルボア宣言の段階でイギリスがどれだけ二枚舌外交の自覚を持っていたのかは私は知りません(不勉強でして・・・)。もしかしたら、単にヨーロッパの身内でのみ通じるエレガントな文言を無自覚に入れた結果、それが現在の混乱を招いたとも言えるのかもしれません。どちらにせよ、ヨーロッパの大国は、エレガンスが絶対のプロトコルではないことを自覚する必要があるのだと思います(彼らも外交巧者のプライドがあるでしょうから、むしろ他国が彼らのやり方を学ぶべきだ、と思っているのでしょうが)。イスラムが彼らの正義など他国から見れば歯牙にもかけられない代物だということを自覚する必要があるのと同様に。
Posted by: 馬車馬 | February 28, 2006 at 11:18 PM
イスラムの問題というのは信仰の自由を認めないことでしょう。つまり国家が個人の内面に干渉するのは当然だとなります。そういう面では共産主義一党独裁国家と同じです。
またジャイアニズムというのはブッシュのやってることに対して不適当では?少なくともそれほど国際法を軽んじてるようには思えません。難癖をつけるとしたらグァンタナモの収容所ぐらいではないでしょうか。
バルフォアおよび大英帝国の弁護をさせてもらえば、当時はなにせドイツとの乾坤一擲大戦争の真っ最中です。そして1917年連合国はロシアの脱落という恐ろしく厳しい事態を迎えます。トルコ(およびドイツ)という粘り強い相手に対して少しでも味方が欲しいと思うのはわからない話でもないと思います。
意外なようですが19世紀後半のヨーロッパというのは平和なところでした。第一次大戦という未曾有の殺し合いさえ終われば、多少の問題はなんとかなると思ったあるいは信じたかったのかもしれませんね。
Posted by: SLEEP | March 01, 2006 at 09:06 PM
SLEEPさん、コメントありがとうございます。
改めて本文を確認しますと、中東戦争が全てイギリスのせいのような書き方になっていますね。これは当初のご指摘の通り、バランスを欠いているかもしれませんね。演出を心がけるあまり筆が滑りました。
イスラムについては私も同感です。ただ、彼らにそう問うても「それのどこがまずいんだ?」と素で返されてしまいそうなのが何ともやりきれないのですが・・・
私は漫画(というかアニメ)のジャイアンを比較的好意的に見ていますので、その辺りで解釈に差が出るのかもしれません。私は彼は迷惑な子どもではあっても子どものルールは遵守していたと思いますので(カッターとかは持ち出さないわけですから)、ブッシュのジャイアニズムもそのラインでの評価です。
なるほど、どうもその辺りを鳥瞰的に眺めるだけの知識が欠けておりますので、勉強になります。根本的にはジャイアニズムは大国のみに許された政策であり、大国の座から滑り落ちようとしていたイギリスにそれを期待するのは酷なのかもしれません。だからこそ世界にはブッシュが必要なのだ、という論法になるわけですが。
結局のところ、欧米流のエレガント外交というのはおっしゃるところの19世紀の平和な(かつ閉鎖的な)状況に最適化されたもので、それをガチンコの戦時に、しかもプロトコルの異なる国々に適用してしまったのが悲劇の始まりなのかもしれませんね。
ただ、それはそれとしてその後のイギリスの所業(二枚舌が露見した後逃げたり、中東戦争に介入したりという厚顔さ)にはやはりなじめないものを感じるのですが、その辺りのお考えも伺えればと思います。
Posted by: 馬車馬 | March 04, 2006 at 05:26 AM
馬車馬さまお返事ありがとうございます。
なるほど、ジャイアニズムというのは「最低限のルールは守るよ」という意味ですか、それなら私も納得できます。ただ、一般的には「オレのものはオレのもの、オマエのものもオレのもの」だと思うのですよ、ジャイアンって。ブッシュは石油のために戦争をしたというのが結構たくさんいますから、そういう点でどうかと。なんか失礼ですね、すいません。
第二次大戦後のイギリスというのは仰られるとおりでギリギリ大国なんですね。もはや単独で植民地を維持できないことは指導層には理解できていたと思います。頼みの綱のアメリカにはイギリス本土のために兵を出したのであって植民地のためには働かないと明言されてしまいました。
そして中東やアフリカで騒乱が起きた際果たして逃げて良いのか悪いのか、旧宗主国として文明人として現地人を守るべきではないのかという問いに答えることはなかなか容易ではないでしょう。
もっともこれらは既に19世紀のイラクや南アフリカで予期されていた事態で、一般に先進国の植民地になると医療水準や食糧生産の向上によって人口が増え宗主国の軍事力では押さえ込めなくなるわけです。
これらは日本の北朝鮮問題にも言える事でしょう。かつて先人たちが支配した地域にあのような恐ろしい国家の存在を容認して良いのか、と。拉致被害者の方々を抜きにしても到底認められないと思うのですが・・・
Posted by: SLEEP | March 04, 2006 at 12:19 PM
SLEEPさん、コメントありがとうございます。
ブッシュもジャイアンも正義の味方ではありませんから、人の石油ものびたのおもちゃも力ずくで奪おうとします。それは避けがたいことであり、それに対して「もっと品位をもって」といった批判をしてもしょうがないのだと思います。そういうわがままを通すために彼らはものすごい社会的・金銭的コストをかけているわけですから。
もしわがままが出来なくなる場合、アメリカは今のような軍事費を拠出する必要もなくなり、ジャイアニズム戦略も不可能になって、それこそバルフォア宣言的な問題が頻発するのではないかと思います。それよりは、たとえブッシュが世界でわがままし放題でも、それが世界の安定に寄与している側面は少なからずあると思うわけです。一般教書演説で一段落付きましたが、アメリカが孤立主義へと向かうことへの懸念が欧米でも語られていたと言う点はその文脈で理解できるかも、と思います(私は仏独語は読めませんので、自然イギリスソースに情報が偏りますが・・・)
後半部に対してはなるほどおっしゃるとおりで、現状の混乱を招いた一因があるからこそ「宗主国責任」が発生するという考え方もあるわけですね。それなら気合入れて仲介に尽力すればいいのに、中途半端だなぁ、スネオ的だなぁ、という感想はつい持ってしまうのですが、厚顔の一言で片付けてしまうのも良くないのでしょうね。
Posted by: 馬車馬 | March 05, 2006 at 11:12 PM
馬車馬さまお返事ありがとうございます。
宗主国の責任というとなにやら厚顔無恥なブルジョアの言い草と受け取られそうですが、実際は(我々は)目の前の大量殺戮を容認できるかという問題です。
そして当然ですが、何かをするとなれば費用を含めた規模の問題になります。どの程度の兵員を派遣するか、武装はどうするか、期間はどうするかカンボジアからこっちず~っと日本が突き詰けられている問題でもあります。
これを新しい植民地主義あるいは帝国主義と批判する人もいますが、そういう人達は暗に見殺しにしろと言っているわけですね。
話はずれましたが、大英帝国はそれこそ二百年以上こういった問題とつきあってきたわけです。結局この問題の核心は規模ではないなということに気づいたのではないでしょうか。大英帝国から独立したグループというのは二つに分かれます。北米、オージー、NZの産業革命に成功した豊かな諸国とそうではない貧しい国々です。そしてこの貧しい国々にどの程度介入すべきかという話でしょう。
我々の先人が百年ほど前に行ったシベリア出兵もその一つの例でしょう。なぜか当時から今に至るまで日本人の評価は低いのですが、ポーランド人児童を含むたくさんの人を救ったのはたしかです。
この辺の事情については別宮暖朗さまのサイト第一次大戦http://ww1.m78.com/が詳しいのでぜひご一読を。
Posted by: SLEEP | March 06, 2006 at 03:03 PM
SLEEPさん、コメントありがとうございます。
SLEEPさんの指摘される点は否定しようもなく存在する問題なのだと思います。ただ、この問題がジレンマとして認識されることが多いのは、周囲からは「人道的出兵」と「利己的出兵」の区別をつけることが出来ず、そしてその事を当事者自身が自覚しているため、人道的出兵であってもその「小ジャイアニズム」(またはスネオ)的な要素がどうしても並存してしまうからだと思います。
この場合、完全に利他的な行動よりも、むしろ利己的な行動の方が本文で述べた「戦略の可視性」を高め、幅広く戦略の安定をもたらす可能性があるのだと思います。ヨーロッパがくちばしを挟むケースはどうも「エレガントさ」に隠れて戦略の利己的本質が見えづらく、それが戦略効果を損ねているのかな、と。結局、それは人道的援助の失敗という形で跳ね返ってくる可能性すらあるわけです。
もちろん、だからといって「ヨーロッパはやり方を変えろ」と言っているわけではないんです。スネオにジャイアンのまねは出来ません。本文はあくまでもジャイアンの必要性を強調するためにスネオと比較したにすぎませんので。
リンク先は面白いですね。ありがとうございます。膨大なので少しずつ読んでいこうと思います。
Posted by: 馬車馬 | March 08, 2006 at 06:21 PM
馬車馬さまお返事ありがとうございます。
実は利己的も人道的もさして意味が変わらないのではないのでしょうか。なぜかと言えば、我々先進国の人間は倫理的にそんなにたくさん人を殺せないからです。つまり利己的に自分たちに都合の良い政権を作るにしても、その過程での死者は敵味方あわせてせいぜい数万人が限度であって、それ以上の犠牲は選挙での敗北→政権喪失を意味します。
そしてエレガントさの問題ですが、国のサイズの問題であって、アメリカが独力でできることをイギリスおよび欧州諸国は単独でできません。つまりどうしても利害関係がからみ不徹底かつ曖昧なものになりがちです。
北朝鮮しかり中東しかり今後の安全保障を考えれば、アメリカ中心は仕方ないでしょう。要はそれを日英仏といった国々が支持し支援することでもってスムーズかつスマートなものにすることが重要だと思います。
Posted by: SLEEP | March 12, 2006 at 12:49 PM
SLEEPさん、コメントありがとうございます。
私はこと国際政治における倫理の実効性を余り信じておりませんので、味方の死者が3桁ですむなら敵の死者が万を越えようと政治的には特に問題にはならないのではないかと思っていますが、それは考え方次第という奴ですね。
おっしゃることはごもっともだと思います。そして、周辺諸国が支持支援しやすい体制をブッシュは(結果的に)作っているのではないかなと思っています。
Posted by: 馬車馬 | March 13, 2006 at 08:20 AM
今日、2つの興味深いニュースがありました。
一つはこれ
http://www.ft.com/cms/s/32481a7e-50e5-11dd-b751-000077b07658,Authorised=false.html?_i_location=http%3A%2F%2Fwww.ft.com%2Fcms%2Fs%2F0%2F32481a7e-50e5-11dd-b751-000077b07658.html&_i_referer=http%3A%2F%2Fmixi.jp%2Fview_diary.pl%3Fid%3D868451238%26owner_id%3D10767355
もうひとつはこれです。
http://edition.cnn.com/2008/BUSINESS/07/13/eads.contract.ap/index.html
サルコジの登場以来、欧州は統合を進め、ロシアとは若干距離をおき、米国と同盟しつつ地域的なリーダーシップを拡大するという非常に明確な方向性を示してきています。
果たして今後欧州のやり方で中東問題を解決できるのか大変興味深いです。
Posted by: のびい | July 14, 2008 at 04:08 AM
のびいさん、コメントありがとうございます。
随分前にお返事をしていたつもりが、コメントを整理していたら「脳内でリプライを考えただけ」になっていたことに気がつきました。本当にごめんなさい。
事ここに来て、サルコジのプレゼンスは中東では高まってきており、内政面では色々と文句を言われるにせよ、外交面ではかなりいい仕事をしているように思います。(対露外交ではそこまでの成果はないようですが、あのロシア相手にそれは望みすぎというか、エネルギー価格が低下してからが勝負と言うことなのでしょうか)
本来フランスはスエズ運河にちょっかいを出したり、スウェーデンと違って中東問題について「きれいな手」を誇れる立場にはないのですが、期待を込めて見守りたいと思います。最終的にはアメリカにおいしいところを持って行かれる恐れもありますが(というか、力関係の彼我から言えばアメリカが出陣するしかないわけで)。
今後ともよろしくお願いします。
Posted by: 馬車馬 | January 11, 2009 at 05:28 AM